マスターズの予選ラウンド2日間が終わった。2日目は強風がコース内を吹き荒れて、各選手はスコアメイクに苦しんだ。
スウェーデンのラドビグ アバーグ(24歳)が記録した3アンダーがこの日のベストスコアで、2日目が終わった時点でアンダースコアの選手がわずか14人という厳しいコンディションだった。
トータル6アンダーで首位に並んだのはスコッティ シェフラー(27歳)、ブライソン ディシャンブー(30歳)、マックス ホーマ(33歳)の3名だ。シェフラーはイーブンパーの72。初日首位だったディシャンブーは今日1オーバー。ホーマは1アンダーで初日3位から順位をあげた。
ディシャンブーは2020年の「全米オープン」の覇者だ。筋肉をつけて体重を急激に増やし、ヘッドスピードを増大させて飛距離を飛躍的に伸ばして栄冠を手にしたが、その体がサステナブルでないことに気づいたのか、その後体重を落としている。LIVに移籍した1年目は振るわなかったが、昨年は2勝をあげ復調してきている。全米オープンチャンピオンとして、2025年までの4つのメジャー大会に出場資格があり、今回はタイトル2つめに向けてあと2日間のプレーが残る。
ホーマは米ツアー6勝のベテランプレーヤーであるが、まだメジャータイトルは獲得していない。現在世界ランキング11位ではあるが、今シーズンの成績は8試合に出場してベスト10入りは一回しかない。上記2人の選手と比較してやや力不足の感は否めないが、ツアー8勝の実績が実をむすび初メジャータイトルの栄光に浴することができるか、あと2日間のプレーに注目である。
4位にはデンマークのニコライ ホガード(23歳)がいる。日本の岩井ツインのように双子の選手で2人ともツアーでプレーしている。ホガードはDPワールドツアー(旧欧州ツアー)で3勝の実績があるが、米PGAツアーでは未勝利なので、メジャータイトルを獲得するにはもう少し実績と経験を積むことが必要だろう。
当ブログで注目していたキャメロン ヤング(26歳)は、現在首位と5打差の11位タイだ。まだ十分に優勝が狙える位置にいるので、あす「ムービングサタディー」のプレーに期待したい。
もうひとりの注目選手チリ人のワッキー ニーマンは首位と10打差の35位タイにいる。
なお、松山英樹はカットラインぎりぎりで予選通過して50位タイ、久常涼は予選落ちを喫した。