ローリー マキロイの力にかげり?

昨日のブログで、今週の「チューリッヒ クラシック」に世界ランキング2位のローリー マキロイ(34歳)が4週連続で試合に出場することを書いた。

マキロイは今年に入ってから、「マスターズ」に勝って「キャリアグランドスラム(4つのメジャー大会のすべてで優勝すること)」を達成するため、「マスターズ」までの期間になるだけ多くの試合に出場し、実践のなかで調整を続けてきた。

しかし、マスターズでは世界ランキング1位のスコッティー シェフラーが圧倒的な強さをみせて優勝し、マキロイは22位タイの成績に終わってしまった。

マキロイはマスターズでの予選2日間を、スコッティー シェフラーと世界ランキング5位のエグザンダー シャフレの3人でまわった。

初日のスコアは、シェフラー6アンダー、マキロイ1アンダー、シャフレはパープレー。強風が舞い条件が厳しくなった2日目、シェフラーとシャフレはなんとかパープレーでしのいだが、マキロイはなんと5オーバー。

世界ランキング1位の選手と2位の選手の差が、メジャー大会で初日に5打差、2日目で10打差つくということはまったく異常なことである。1位のシェフラーがよほど強いのか、2位のマキロイの最近の調子が悪すぎるのか、おそらく両方が原因であろう。

シェフラーがここ5試合で4勝と2位タイの成績なのに対して、マキロイは今年に入って、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)では1勝あげているが、米PGAツアーでは優勝していない。マキロイの直近の米ツアー優勝はと言えば、2022年10月の「CJカップ」までさかのぼらなければならない。

マキロイは最近DPワールドツアーでは勝てても、数段上のレベルである米PGAツアーで優勝できなくなった。実力にかげりが見えはじめてきたようにみえる。メジャータイトルはおろか、米PGAツアー優勝が厳しくなってきている。

LIVゴルフが創設されてからは、LIVゴルフと米PGAツアーのありかたなどについて、さかんに政治的な発言を続けてきたマキロイだが、実績があり米ツアーで勝ち続けてきたからこそ、そのコメントには説得力があった。しかし、その実力が衰えればそれに比例して発言力もだんだん小さくなっていくかもしれない。