米LPGAツアーのメジャー大会「全米女子オープン」が始まった。世界ランキング1位で、優勝候補ナンバーワンのネリー コーダ(25歳)が、思いもよらないトラブルに見舞われてしまった。
10番ホールから試合をスタートしたコーダは、3つめのホール(11番ホール)のパー3で、なんと10を叩いてしまった。状況は以下のとおり。
11番は打ち下ろしのホールで、コーダのティーショットはグリーンからこぼれて奥のバンカーにつかまった。バンカーから打った2打目はグリーンがダウンヒルのため、グリーンにとどまらず反対側にあるクリークに入ってしまった。クリークの向こう側から打った4打めはグリーンに止まらずに落ちてきて、またクリークへ入ってしまった。同じ場所からの6打目も同様にクリークに入り、8打目はなんとかグリーンにとどまった。そこから2パットで合計10打。規定打数より7打多いスコア、オクタプルボギー(octuple bogey)となってしまった。
コーダが公式試合で10を叩いたのは初めてのことで、これまでは8が最悪のスコアで4回記録している。また初日のスコア80(10オーバー)も自己ワーストタイ記録となった。
コースセッティングが厳しく、初日トップの選手のスコアは2アンダーと伸びていないが、これで「シェブロン選手権」に続いて、メジャー2大会連続優勝は事実上不可能となってしまった。しかし、あと3日間でどこまで盛り返すか注目したい。
コーダは10オーバーのスコアでも、試合後のインタビューを拒否せずにしっかりと受け答えしている。本当につらいだろうに、11番ホールで一体何が起こったかをくわしく説明した。立派だと思う。さすが世界ランキング1位に君臨する選手の態度だ。
インタビューのあとはただちに練習場へ向かったが、以下の写真のような様子だった。練習を始めるには少し時間が要りそうだ。
(Golfweekのサイトより)