今週開催される今季メジャー第二戦「全米プロ選手権」の直前になって、優勝候補筆頭のスコッティー シェフラーの有力な対抗馬であるローリー マキロイが離婚申請手続きを裁判所に対しておこなったというニュースが流れている。
マキロイは、先週おこなわれた格上げ大会(signature event)「ウェルズ ファーゴ選手権」で優勝し、その前週のチーム戦「チューリッヒ クラシック」でも勝って、2週連続優勝の勢いのまま「全米プロ選手権」を迎えていた。
マキロイは2017年に結婚し、現在4歳になる女の子ポピーちゃんがいる。奥さんはかつて米PGAに勤務していて、2012年アメリカで「ライダーカップ」が開催されていた時に知り合った。ライダーカップの最終日、スタート時間を間違えて遅刻しそうになったマキロイをピックアップするため、奥さんはホテルまで車(パトカーだったらしい)を手配した。ぎりぎり間に合ったマキロイはその日のシングル戦に勝ち、ユーロチームの逆転勝利に貢献した。その後ふたりは急速に接近し結婚に至った。
(BBCのウェブサイトより)
離婚騒動という修羅場の最中では、ゴルフに集中することは難しいのではないかと考えるのがふつうだが、マキロイの場合は別らしい。2014年には美人プロテニス選手で、世界ランキング1位になったこともあるキャロライン ウォズニアッキとの婚約破棄を発表したときは、その週におこなわれた欧州ツアーの「BMW PGA選手権」に優勝した。またその後同じ年におこなわれた「全英オープン」と「全米プロ選手権」に優勝し、2つのメジャータイトルを手にしている。
逆境に強いとはいっても、当時マキロイは25歳と若かった。今回は奥さんと別れるだけではなく、愛娘とも別れなくてはならないだろう。婚約破棄のときからは10歳も年をとり、若さだけて突っ走った当時とは状況が異なる。割り切って、ゴルフに全精力を集中というわけにはなかなかいかないのではないか?
現地時間の水曜日に、マキロイの大会前記者会見が予定されており、そこで大会への意気込みとともに離婚に至った理由をマキロイが話すかもしれない。