スコッティー シェフラーの裁判

世界ランキング1位のスコッティー シェフラーが、「全米プロ選手権」2日目のプレーが始まる直前に、会場手前の道路で逮捕されたことはすでに書いた。

シェフラーは2日目釈放されたのちラウンドし、動揺も見せずに初日よりも1打よいスコアの5アンダー66で回り、上位にとどまった。

しかし、やはり逮捕されたショックの影響が出たのか、あるいはいつもキャディーが娘の卒業式のためにこの日休みをとり、ほとんど素人のような友人がキャディーをつとめたせいか、3日目に2オーバー、73を叩き、優勝争いから脱落してしまった。

それでも最終日はいつものキャディーで組んで、6アンダーと盛り返して順位を16スポットあげたが、8位タイの成績に終わった。

スコッティー シェフラーは、休まず今週の「チャールズシュワブチャレンジ」に出場する。そして、逮捕されたことについては、警官との間に大きな誤解があったとして、6月3日から始まる裁判では無罪を主張するようだ。

警察当局は、シェフラーを逮捕した警官が正しい手順にもとづいて、シェフラーに対応したのか現在疑問を抱いているという。というのは、警官は公務を執行する際には必ず体にとりつけたビデオでその場面を録画することが義務付けられているが、シェフラーを逮捕した警官は当時録画スイッチをオンにしていなかったためだ。

現場の状況を撮影した動画がなければ、その場で実際にどんなやりとりがおこなわれて逮捕に至ったのか、客観的な証拠が不足する。現場のひとりの警察官の独断で、強権的に逮捕した可能性が排除できないかもしれない。

さらに、そうするように規則で決まっているのに、警察官がやりとりを録画していなかったというのは、警察官側の大きな落ち度となり、無実を訴えるシェフラーにとっては有利に働く材料となりそうだ。

ただ、逮捕現場の様子を、通りの向こう側の建物に設置されていた防犯カメラが撮影していたことがわかって、その映像は証拠として裁判所に提出されるらしい。しかし、事件は夜明け前に発生し、暗がりのなかで遠くから撮影された映像からどれだけのことがわかるのか不明であるが、、、

判決がでれば、このブログで報告することにする。