今週始まる「全英女子オープン」に出場するレキシー トンプソン(29歳)が、試合前の記者会見で、今シーズンいっぱいで現役を引退すると発表した。米LPGAでは非常に人気のある選手だ。この大会には2007年から出場しており、今年で17年連続の出場となる。2019年の大会では2位タイに入り、これまで5回トップ10入りを果たしている。
(CBSウェブサイトより)
レキシーは小さい時から頭角をあらわし、2007年の「全米女子オープン」に出場した時はわずか12歳で、その時は最年少大会出場記録を打ち立てた。15歳でプロに転向し、17歳で米LPGAツアー初優勝を果たした。この記録も当時は最年少記録だったが、現在はリディア コウがその記録を持っている。
これまで米LPGAでメジャー1勝を含む通算11勝、欧州ツアーで2勝、そして2016年には日本女子ツアー「サロンパスカップ」でも優勝している。
彼女にはお兄さんがふたりいて、ふたりとも米PGAツアーでプレーしたことがある。兄がふたりいる環境は宮里藍と同じで、お兄さんよりもよい成績を残したところも共通している。小さいときから一緒にプレーして、お兄ちゃんに負けまいと、がむしゃらにあとを追っていった結果、女子のなかでは秀でた技術が身についたのだろう。
レキシーは2022年に欧州ツアーで1勝あげたものの、米LPGAでは2019年に勝って以来勝ち星がない。また直近の6つのメジャー大会では5回予選落ちを喫しており、来年2月10日には誕生日を迎え、節目となる30歳になるのを前に決断したのかもしれない。
引退といっても、まったく試合に出なくなるわけではなく、歴代チャンピオンとして出場資格がある大会や大会推薦が得られる大会などには来年以降も出場する予定らしい。華がある選手なので、ツアーでその姿を観る機会が少なくなるのは少し淋しい気がする。