スコッティー シェフラー不起訴となる

スコッティー シェフラーが、「全米プロ選手権」の最中に逮捕された件で、検察はシェフラーの不起訴を決めた。

シェフラーは、大会2日目の早朝人身事故のため交通規制がおこなわれていた場所を、ゴルフ場に入るために通過中、現場で交通整理をおこなっていた警官の制止指示に従わず車を移動させたため、その場で逮捕され手錠をかけられて警察へ連行された。

その場の警察官の指示に従わなかったこと、制止を振り切って車を移動し、制止しようと車に手をかけた警官をひきずって怪我をおわせたことなど4つの罪状で逮捕されたが、その罪を問われなくなった。

シェフラーを逮捕した警官は、規則上公務を執行するときは、身に着けているビデオを回して録画することになっていたがそれを怠っていたため、ふたりの間にどんな会話がかわされていたのかがはっきりせず、裁判を維持するだけの証拠が足りないことが大きな理由だ。

検察は現場付近に設置されている防犯カメラの映像も参考にしようとしたが、事実が鮮明に録画されているものはなかった。

シェフラーは当日試合会場へ向かう前に、コース入口付近で事故が発生し渋滞しているので、う回路を通るよう大会関係者から事前に指示を受けていた。

ここからは筆者の100%推測だが、現場で交通整理に当たっていた警察官に止められたとき、シェフラーは「大会主催者よりすでに、どの道を通ればいいか指示をもらっているので大丈夫だ。」みたいな発言をして車を動かそうとした。

その時乗っていた車は、大会スポンサーから貸与されている高級車でロゴもちゃんと入っている。また自分は世界ランキング1位の選手で、相手もおそらく自分のことは知っているはずだから、すぐ通してくれるだろうと思った。しかし、その警官はゴルフに興味がなく、シェフラーのこともまったく知らなかった。

その警察官にとっては、自分とは関係のないところですでに決まっていることを持ち出して、それに従おうとするシェフラーの態度は、現場をあずかって行動している自分のことを軽視していると感じ、逮捕にまで至ったのでないだろうか?

シェフラーは不起訴を受け、「この事件はもうすでに過去のこと。とらわれることなく前に進んでいきたい。」とSNSに投稿した。