全英オープンの組み合わせ決まる

今週木曜日、ノースキャロライナ州の「パインハースト2番コース」で始まる「第124回全米オープン」の予選ラウンドの組み合わせが決まった。火曜日にはLIVに移籍している世界ランキング8位のジョン ラウムが足の怪我を理由に棄権することを発表した。

注目の組み合せをみると、最大の注目を集めるのがスコッティ シェフラー、エグザンダー シャフレ、ローリー マキロイの組である。世界ランキング1位で、ことしの「マスターズ」を制したシェフラーと、同ランク2位で先月の「全米プロ選手権」でメジャー初タイトルを手にしたシャフレと、同ランク3位のローリー マキロイがまわる。

このブログでは何度か指摘してきたが、世界ランキング順位算出のもとになる獲得ポイントの1試合あたりの平均値が、1位のシェフラーと2位以下の選手の間に大きなひらきが生じている。

そのことを如実に物語るのが、ことしの「マスターズ」で予選ラウンドを一緒にまわったシェフラーとマキロイのスコアの差である。マキロイは当時世界ランク2位だったが、シェフラーの66と72のスコアに対して、マキロイは71と77。2日目のコンディションは非常に悪かったが、それでもシェフラーはなんとかパープレーにおさめた。しかし、マキロイは77の大たたきしている。

予選2日間を終えて、世界ランク1位と2位の選手のストローク差が10。これはたまたまシェフラーの調子がよくて、マキロイのエンジンのかかりがおそかったからという偶然の結果ではなく、明らかに実力の差である。

ほか注目のグループとして、昨年の「全米オープン」覇者ウィンダム クラークは、恒例となっている昨年の「全米アマ」優勝選手と一緒にまわる。昨年全米アマチャンピオンとなったのはニックダンラップだ。ダンラップは今年1月にスポンサー推薦で出場した「アメリカンエキスプレス」で優勝してしまう。アマチュア選手が、米ツアーで優勝をきめたのは33年ぶりの快挙であった。クラークとダンラップは、昨年の「全英オープン」優勝者のブライアンハーマンと3名でラウンドする。

世界ランキング14位の松山英樹はジョンラウムと一緒の組だったが、ラウムが棄権したため、ジョーダン スピースと2人でまわる。

圧倒的な強さをみせるスコッティ シェフラーが優勝候補のナンバーワンであるが、それを脅かす選手としては、LIVに移籍したブライソン ディシャンブー、マスターズで2位に入ったラドビグ アバーグ、昨年のフェデックスカップ チャンピオン、ビクター ホブランドらの名が挙げられる。