米PGAツアー「RBCカナディアンオープン」でスコットランド出身のロバート マッキンタイヤー(27歳)が初優勝をとげた。米ツアーに挑戦して45試合めのことだった。
マッキンタイヤーはこれまでDPワールドツアー(旧欧州ツアー)で2勝の実績がある。初優勝は2020年11月のことで、首位を走る川村昌弘を猛チャージでかわしてのものだった。
マッキンタイヤーは昨年のライダーカップのメンバーに選出されるなど、欧州を代表する選手ではあるが、世界的な認知度はいまひとつだった。しかし、この米ツアーの優勝で世界の舞台で認められる選手となった。
マッキンタイヤーは最近米ツアーでアメリカを転戦する生活が続き、少しホームシックぎみとなって、スコットランドにいる父に電話をかけた。すると、お父さんが休暇をとってアメリカまで会いにきてくれ、今週は彼のキャディーを務めた。
ゴルフの世界に誘ってくれた父が、キャディーとしてずっとついていてくれたことが心理的な安定につながって勝利を呼び寄せたようだ。しかし、お父さんは仕事があるので翌月曜日の飛行機で本国に帰る予定らしい。
18番ホールで優勝インタビューをうけるふたりは、ともに涙で顔がくしゃくしゃとなって言葉を詰まらせた。ふたりにとって人生の中で最高の瞬間だったに違いない。