初日から日本の藤田寛之(55歳)が首位を走った「全米シニアオープン」は、最終日バックナインに入ったところで天候悪化のため中断し、その後の天候回復が見込めず翌日(月曜)に残りの試合をおこなうことになった。
最終組でまわる藤田は11番ホールをプレー中に中断となり、そこまでは3バーディー、1ボギーとスコアをのばし、トータル16アンダーとしていた。藤田を3打差で追うのはこの日ここまで4アンダーとチャージをかけるリチャード ブランド(51歳)。ブランドはこのブログで何度も取り上げてきた選手で、5月に開催された「全米シニアプロ選手権」でシニアメジャー初優勝を果たした選手で、勢いをキープしたままだ。
藤田と4打差の3位には、オーストラリアのリチャード グリーン(53歳)がいる。彼は欧州シニアツアーで3勝の実績があるレフティーで、上述の「全米シニアプロ選手権」でブランドに次いで2位に入っている。 また、藤田と6打差4位にはスティーブ ストリッカーがいる。
このブログでは、月曜日に残り8ホールをまわる展開となったことで藤田が有利とみる。初日より首位を譲らずに最終日バックナインまでプレーしてきたが、肉体的な疲れとともに優勝へのプレッシャーがだんだん重くのしかかってくる。アメリカでの勝利はレギュラーツアーを含めて未体験の藤田にとっては、ちょっとしたミスからスコアを乱す可能性もあった。
さらに、2位の選手と3打差あるといっても追ってくる選手2人は勢いがある強敵である。この天候悪化は、「恵みの雨」というか藤田に有利に働きそうである。
昨晩藤田はきっと眠れなかっただろうが、今晩ははたしてどうだろうか?眠れなくても、眠れてもあと8ホールだけだ。健闘を祈りたい。