全英オープンの前哨戦「スコットランドオープン(Scottish Open)」は3日目のプレーが終了し、最終日を残すのみとなった。
首位に立ったのはスウェーデンのラドビグアバーグ(24歳)で、昨年PGAツアーが新しく導入した制度―アメリカの大学生ランキング1位の選手に米ツアーカードを与えるーでデビューし、昨年DPワールドツアーと米ツアーで早々と1勝ずつあげた若手有望株の選手である。
アバーグは今年の「マスターズ」で、最終日のバックナインで優勝争いを演じて2位に入り、「全米オープン」でも12位タイの成績を残している。現在世界ランキングは4位だ。
https://pbs.twimg.com/media/GSY5dhGWoAAKF9p?format=jpg&name=900×900
アバーグと2打差の2位にはスコットランド出身のロバート マッキンタイヤー(27歳)がつけている。昨年のこの大会では最終日首位でホールアウトしていたが、後ろの組でまわるマキロイが17番、18番で連続バーディーを奪って1打差の逆転優勝をした。
マッキンタイヤーは昨年のリベンジを果たしたい気持ちが強く、また彼にとってこの大会は「ナショナルオープン」となるので、どうしても優勝したい大会だと明言している。
マッキンタイヤーは今年から米PGAツアーに挑戦しているレフティーで、先月開催された「カナディアンオープン」で米ツアー初優勝をきめ、目下勢いのある選手である。地元出身なのでコース内のファンの声援が半端ではなく、それを後押しにアバーグとの2打差をひっくり返すことができるか、注目である。
この大会には、世界トップ選手の多くが来週開催される「全英オープン」を見すて、最終調整をかねて出場しているが、世界ランク1位のスコッティ シェフラーは出場していない。
シェフラーは先月の「全米オープン」で優勝候補と目されながらも41位タイに終わってしまった。その理由は「全米オープン」直前の週に開催された「メモリアルトーナメント」で、コリンモリカワに追い上げられながら辛くも優勝を決めたが、そのときの疲れが残ったまま「全米オープン」を迎えた。そのため、メジャー仕様のタフなセッティングと強い風に十分に対応することができず、惨敗してしまった。
そのため、「全英オープン」前の今週は調整にあて、万全の状態で「全英オープン」に臨む。当ブログでは、「全英オープン」のタイトルをスコッティシェフラーが獲得し、今季「マスターズ」に次いで2つ目のメジャータイトルを手にすると予想する。