「全英オープン」の前哨戦ともいえる「スコットランドオープン(Scottish Open)」初日を、5アンダーの8位タイと好位置でホールアウトしたローリー マキロイが、メディアの質問に答えた。
やはり質問は、来年開催されるライダーカップで、アメリカチームのキャプテンに選出されたキーガン ブラッドリーに及んだ。
マキロイが話した内容のポイントをまとめると、
マキロイは、大会が始まる前の日曜日に来年ユーロチームで2期めのキャプテンを務めるルーク ドナルドと夕食をとったときにそのことを聞かされて、大変おどろいた。
通常は、1度か2度副キャプテンとしてチームに加わって、キャプテンの仕事を理解した上でキャプテンに昇格するものだが、ブラッドリーの場合わずか2回選手と出場しただけで、副キャプテンの経験もないと聞いている。
ブラッドリーは、アーノルド パーマー以来となるキャプテン兼選手として大会にのぞむ考えのようであるが、昨年のルーク ドナルドを身近で見ているとキャプテンの仕事は大変で、とても選手との両立はできるものではない。
ブラッドリーは、来年のライダーカップが開催されるコース近くの出身でコースを熟知して、コース関係者に知人が多いらしい。
昨年ローマで開催された大会ではアメリカチームが大敗を喫したため、順送り的なキャプテン人選ではなく、PGA of Americaは荒治療的な人事をおこなったのかもしれないなどなど。
そして、ここからは当ブログの見解であるが、今回ブラッドリーがアメリカチームのキャプテンにビッグサプライズで選出された大きな理由は、昨年のローマ大会でキャプテン推薦で選ばれてもおかしくない位置にいたブラッドリーが選出されなかったことである。
動画配信サービスのネットフリックスは、ライダーカップのメンバーに選ばれなかったブラッドリーとその家族が試合を懸命に応援している様子を番組にして放映した。
また、2014年の大会に敗れブラッドリーが自宅に持って帰ってきたスーツケースは、いまだに開けられていない。次にメンバーとして出場するときにあらためて開くことにしているというエピソードも伝えられた。
明らかに、PGA of Americaの今回の人事はあまりにも情に流されたものだと思える。これまでもメンバーに選ばれず涙を飲んだ選手は数知れずいる。それなのにブラッドリーだけが選手を飛び越え、キャプテンに選ばれた。
いったい誰が副キャプテンとなって若いブラッドリーを支え、チームをまとめていくのか?今後アメリカチームには波乱が予想されそうである。