PGA of Americaは、来年の秋アメリカで開催される「ライダーカップ」のキャプテンにキーガンブラッドリー(38歳)を選出した。
ヨーロッパチームのキャプテンは、昨年イタリアで開催された大会でチームを歴史的大勝利に導いたルークドナルドが留任することがすでに発表されている。
ブラッドリーはあまりなじみのある選手ではないが、米ツアー通算6勝をあげ、2011年には「全米プロ選手権」に優勝しメジャータイトルを1つ有する選手だ。2年前日本で開催された「ZOZO選手権」で優勝している。
ブラッドリーは、これまでマッチプレーという対戦形式での印象があまりよくなかった。というのは、2015年の「WGCマッチプレー」で、欧州のミゲール ヒメネス選手と対戦した時に、ボールの救済場所を巡ってヘメネス選手との激しい口論が、ゴルフ関係者をはじめファンの記憶に強く残っているからだ。
昨年のライダーカップのメンバー選出の際は、十分にキャプテン推薦を得られる位置にいたが、アメリカチームキャプテンのザック ジョンソンは彼の選出を見送った。
実は今回、PGA of Americaはタイガーウッズにキャプテンになることを要請していたが、タイガーが激務を理由に断ったため、一度決定が宙に浮いたことがキーガン選出につながったらしい。
1選手としてならともかく、キャプテンとしてチームをひとつにまとめ、勝利を勝ち取る。このリーダーシップをブラッドリーが果たして発揮できるのかどうか? 疑問が残りそうだ人事である。