先週「全英オープン」が終わり、ことしの4つのメジャー大会はすべて終了した。米PGAツアーも1月から始まったシーズンが、フィナーレとなるプレーオフまで今週の「3Mオープン」と再来週の「ウィンダム選手権」の2試合を残すのみとなった。(来週はパリオリンピックが予定されている)
各選手ともプレーオフ戦の3試合に進出するため、ここからギアを1段あげて臨んでくる。プレーオフ初戦となる「セントジュード選手権」には、シーズンを通して競われるフェデックスカップポイントの上位70名に出場権が与えられる。
第2戦「BMW選手権」には、「セントジュード選手権」の上位50名が進出することができ、またこの50名には、來シーズンの格上げ大会(Signature Event)への出場が可能となる。
シリーズ最終戦となる「ツアー選手権」は、「BMW選手権」の上位30名のみによって競われる非常に厳しいサバイバルゲームだ。
この「3Mオープン」に松山英樹は出場していないが、久常涼が出場している。久常は初日を終えて87位タイとカットライン上にいる。現在の久常のフェデックスカップランキングは102位なので、この試合と「ウィンダム選手権」で相当頑張って上位に入らないとプレーオフ進出は厳しい状況だ。
松山は今年2月の「ジェネシス招待」に優勝し、フェデックスカップ順位も現在8位と上位にいるためプレーオフ進出は問題ない。
昨シーズンはノルウェーのビクター ホブランドが、「BMW選手権」と「ツアー選手権」を連覇し、フェデックスカップチャンピオンに輝いた。今季は初メジャータイトルをとりそうだと多くのファンが期待したが、「全米プロ選手権」で3位に入ったものの、残りの3つのメジャー大会はすべて予選落ちという残念な結果となってしまった。 メジャータイトルは、トッププロにとってもなかなか手にすることはできないようである。