全米ジュニアアマにタイガーの息子出場

ミシガン州で「全米ジュニアアマ」が始まった。19歳の誕生日をむかえていない年齢の264名の選手が出場し、2日間ストロークプレーでプレーして、上位64名がマッチプレー形式のトーナメントに進出することができる。

この大会に現在15歳のタイガーの息子チャーリーが出場した。しかし、初日に5ダブルボギー、4ボギー、2バーディー、トータル12オーバーのスコアで、最下位にちかくマッチプレートーナメントへの進出がほぼ絶望的となった。

タイガー ウッズが会場に姿をみせ、チャーリーの組について回った。タイガーはこの大会に1991年、92年、93年と3年連続で優勝している。そして、1994年、95年、96年とこれまた3年連続で「全米アマ」を制している。

タイガーが初めて「全米ジュニアアマ」を優勝したのは15歳のときで、現在のチャーリーの年齢と同じときである。しかし、偉大な父のようになりたいと、父のあとを追ってゴルフに一生懸命打ち込むチャーリーだが、前途はかなり厳しい。

このブログでは何度か書いたが、2代つづけて同じスポ―ツで偉大な選手となった例はほとんどない。チャーリーがタイガーのDNAを受け継いでいるといっても半分だけだ。残りはモデルであったお母さんのDNAとなる。

また、偉大な選手となった家庭は当然金銭的に恵まれるので、そのなかで何不自由なく育った子供には、親の気持ちのなかに存在している「ハングリー精神」というものがない。というかハングリーである必要がない。

子供が親の偉業に感動し、親を尊敬し、親のようになりたいと願って、親と一緒の仕事をやろうとする。それは親にとっては自分を最大限認めてくれていることなので、この上ない喜びである。できることがあれば惜しむことなく、手をさしのべてやりたいと思う。

これは親として当然の気持ちであろうが、いつかどこかで涙を飲んで引導をわたさなくてはならない時がきっときそうである。タイガーの場合は、自らが所有するコース設計事務所があるし、最近立ち上げた「Sun Day Red」というブランドもある。将来的にはこれらのビジネスに携わらせて「タイガーウッズ」ブランドを守っていくことが可能かもしれない。