女子の今季最後となるメジャー「全英女子オープン」は最終日を残すのみとなった。
3日間のプレーを終え、7アンダーで首位に立ったのは韓国の申ジエ。1打差の2位にはアメリカのリリア ブー、首位と2打差の3位にはアメリカのネリー コーダ、首位と3打差の4位タイにニュージーランドのリディア コウがつけている。
いずれもメジャータイトルをもつ実力者で、優勝はこの4人に絞られそうだ。申はこれまでに「全英女子オープン」を2度優勝している。コーダも今年の「シェブロン選手権」を含めメジャー2勝あげている。ブーも昨年のこの大会を含めメジャー2勝の実績がある。コウは今年のパリオリンピックの金メダリストで、約10年まえにメジャー大会に2度優勝している。
どの選手が勝ってもメジャータイトルの数が3つとなって、頭ひとつ抜け出すことになる非常におもしろい展開である。
申についてさらにコメントすれば、年齢が36歳であること、そして米LPGAで11勝に実績があるが、米LPGAでの最後の優勝は11年も前であることが不安材料である。
ブーについていえば、年齢は26歳であるが、昨年のこの大会で優勝しており、連覇というのはなかなか達成しづらく、優勝の確率は非常に低くなる。
コーダも26歳、4月の「シェブロン選手権」で優勝したものの、あと3つのメジャー大会では予選落ちが2回と26位の成績で振るわない。これまでにはほとんどなかった、ひとつのホールで大たたきする場面が何度か見られた。
コウは27歳であるが、パリオリンピックで金メダルを獲得し、米LPGAの殿堂入りをきめた。その達成感はややもすると、やり終えた感に通じ、今回どうしても勝ちたいという強い気持ちにつながるかどうか、少し疑問が残る。
この4選手のなかで、いったい誰が栄冠をつかみとるのか?当ブログでは、やはりロレックスランキング1位の位置をキープし、実力ナンバーワンのネリー コーダが優勝をきめると予想する。