アンジェラ ヒラルゴ(26歳)がDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の「スペイン オープン」でツアー初優勝を達成した。ヒラルゴはこれまでDPワールドツアーで79試合に出場して、一度もトップ3に入ったことがなく、世界ランキング398位の選手だった。しかも、プレーオフで破ったのがジョン ラウムなので、2つのメジャータイトルをもつラウムにひるむことなく、勝利を勝ち取った姿は立派と言えるだろう。
ヒラルゴは最終72ホールめでボギーと叩いて、残り5ホールで3つのバーディーを奪ったジョンラウムに並ばれプレーオフとなった。1ホールめはともにバーディーを奪い、2ホールめにパーのラウムに対して、バーティーをきめたヒラルゴが栄冠を勝ち取った。
優勝後の記者会見で、ヒラルゴは2年前のこの大会には出場することができずに、試合を観戦にきて、一番ホールのティーグランドそばの木々のなかで、ラウムを応援していた。その大会で、ラウムに勝って優勝できたことはまさに夢のようだと話している。ヒラルゴはこの優勝によって世界ランキングを一気に162位まであげた。
敗れたジョン ラウムであるが、もしプレーオフに勝っていれば母国のナショナルオープン4回目の優勝となり、同国の英雄セベ バレスレロスの3回を抜き、第二次大戦後の記録では最多となるところだった。
なお、この大会に出場した星野陸也は29位タイの成績で、年間を通して争うポイントランキングの順位は11位と先週と変更なし。来年の米ツアー出場権を獲得するためには、DPワールドツアー終了時に10位以下に入ることが必須である。