DPワールドツアー(旧欧州ツアー)の旗艦大会「PGA選手権」は、アメリカのビリー ホーシェル(37歳)が、プレーオフ2ホール目でローリー マキロイを破り、2021年に次いでこの大会2度目の優勝を決めた。
昨日のブログで、イタリアのマテオ マナセロの復活優勝を期待したが、マナセロは最終日1オーバーとスコアを1つ落とし優勝戦線には加われなかった。昨年、今年と調子を戻してきたといっても、マキロイら世界のトッププレヤーと渡り合うほどの力は、まだ備わっていなかったということなのだろう。
しかし、マナセロはこの試合の結果、DPワールドツアーのシーズンを通して競うポイントランキングで順位をあげ5位になった。このままの順位をキープすると、來シーズンは米PGAツアーの出場資格を得ることができる。レベルが1段上のツアーでさらに腕をみがくチャンスを得ることになる。彼のプレーを見守りたい。
プレーオフでホーシェルに敗れたマキロイは、またも優勝を逃し2位におわってしまった。6月の「全米オープン」では最終日首位を走りながら、残り数ホールのところでボギーを連発しメジャータイトルを逃してしまったし、先週の「アイルランドオープン」でもバックナイン後半のボギーが、後続の相手につけ入るすきを与えてしまい、2位に甘んじる結果となってしまった。
ただ、マキロイが今回プレーオフで敗れまたも2位に終わってしまったという結果だけをみると、マキロイは勝ち切れない負のスパイラルに落ち込んでしまったように思われるが、今回は少し異なる。
ホーシェルともうひとりの選手とのプレーオフは、18ホール(パー5)をつかっておこなわれた。最初のホールはマキロイ、ホーシェルともバーディーで勝ち残り一騎打ちとなった。2ホール目はふたりとも2オンに成功し、先にパットしたマキロイはイーグルパットをはずしたが、ホーシェルはイーグルパットをしっかりときめ、優勝を勝ち取った。
マキロイとしてはバーディーをとったのだからけっして自分がミスをしたわけではない。ただ相手がそれを上回るイーグルを決めたのだから、たとえ負けたとしてもサバサバとした気持ちで、今後のプレーに尾をひくことは少ないのではないか。
DPワールドツアーでは、2週間後に「ダンヒル リンクス選手権」というゴルフの聖地セントアンドリュースを舞台にした大きな大会が控えている。もちろんマキロイも出場を予定している。