昨日は米LPGAの下部ツアーのシーズン最終戦に臨んだ馬場咲希について書いた。同じ週に米PGAツアー(男子)の下部ツアー「コーンフェリーツアー」のシーズン最終戦もおこなわれていた。
この大会には大西魁斗(25歳)が出場し、12位タイの成績をおさめた。この結果、大西は年間ポイントランキングの順位が25位となり、上位30位までの選手に与えられる来季の米PGAのツアーカードを手にすることができた。これで、來シーズンの米PGAでプレーするのは、松山英樹、久常涼に次いで大西が3人めとなる。
大西は日本ゴルフツアーの選手プロフィールによると、9歳の時に渡米し、13歳でIMGアカデミーに入学している。南カリフォルニア大学に進んでゴルフを続け、21歳でプロ転向した。日本の下部ツアーを経て、日本ツアーに昇格し、22年9月の「フジサンケイクラシック」でプロ初優勝を果たした。
23年から本格的に米下部ツアー「コーンフェリーツアー」に挑戦し、2年目となる今シーズン念願であった米PGAツアーへの出場権を手にした。
日本人選手の多くが、日本で高校や大学を終えてから世界のゴルフシーンへの挑戦をスタートさせているが、大西はやや異色のルートをたどった。これまで同様の道をへて米ツアーで活躍した選手に今田竜二(47歳)がいる。10代でアメリカに移り、ゴルフアカデミーに通いジョージア大学を経て、プロとなり米ツアーで活躍した。米ツアーで1勝、下部ツアーで2勝の実績がある。
米PGAツアーでプレーする日本人は、小平智が去ったあと松山英樹ひとりだけとなり、日本のファンにとってすこし淋しいものとなった。しかし、今年から久常涼が加わり、来年からは大西が加入する。3選手に熱い声援を送っていきたい。