今週の米PGAツアーは、千葉県にある習志野CCで「ZOZO選手権」が開催される。今回が6回めの大会だが、6年契約の最終年となる今年で打ち切りが決定している。
当初は、韓国、日本、中国の3国において3週連続で試合がおこなわれ、アジアスイング(Asian Swing)と称され、欧米の選手も出場しやすい日程だったが、コロナ禍と厳しいコロナ対策をとった中国の政策によって今では、日本のZOZOだけが残った。
わざわざ日本までこの試合のためだけにやってくる米ツアー、DPワールドツアーの選手のため、最低限の賞金は保証する意味で予選カットなしでおこなわれる。
世界ランキング上位の選手としては、2位のエグザンダー シャフレ、4位のコリン モリカワ、そして7位の松山英樹が出場する。シャフレは今年「全米プロ選手権」と「全英オープン」のふたつのメジャータイトルを獲得した。モリカワは昨年のこの大会で優勝し、今年はマスターズで3位タイ、全米プロで4位タイの成績を残した。松山は今シーズン米ツアーで2勝をあげた。
あと上位の選手としては、12位のサヒス ティーガラ、20位のサンジェー イム、24位のマックス ホーマらがいる。
日本ツアーからは、日本オープン終了時点での賞金ランキングで上位8名の選手が出場する。トップから順に、平田憲聖、金谷拓実、木下陵介、今平周吾、桂川有人、杉浦悠太、米澤蓮、小木曽喬。また、主催者推薦として石川遼、幡地隆寛らが出場する。
もし、この試合で優勝すれば、優勝賞金153万ドル( 2億2950万円、1ドル150円換算)という破格の賞金とともに、今後2年間米PGAツアーでプレーすることが可能となるので、日本ツアーでプレーしている選手たちにとっては大きなチャンスである。
来年以降についても、継続して日本で米PGAツアーの試合がおこなわれるように、オーナーが強力な権限をもつスポンサー会社があらわれて、鶴の一声で新しい大会がぱっときまることを期待したい。