エグザンダーシャフレのトラブル

「ZOZO選手権」の初日のラウンドが終わった。現在世界ランキング2位で、出場選手のなかでトップのランキングであるエグザンダー シャフレは、3オーバーのスコアで78人中70位タイと大きく出遅れた。

シャフレは1番からスタートして8番まではすべてパーのスコアだったが、9番ホールでシャフレはとんでもないことに見舞われてしまった。

9番ホールは左ドッグレッグで、506ヤードと距離のあるパー4のホール。ハンディキャップ1の難ホールなので、選手は1打目をすこしでもグリーンに近いところに置こうと少々無理をする。

シャフレが打ったティーショットは左方向に飛んでいって林の中に入ってしまった。そこから直接グリーンを狙える空間が前方に開けていればと考えながら、ボールのところまで行ってみると、なんとボールは地面から上に張り出した松の根っこにはさまれた場所に、直接突き刺さったのであろうか地面に埋まった状態(いわゆる目玉)になっていた。さらに悪いことに、打てる方向としては松の幹にむかって打つしかない。幹に当たって跳ね返って止まった場所から次のショットを打つしかほかに方法がなかった。

シャフレは、ウェッジを手にしてスイングしたが、ボールはほとんど動かない。あまり時間をおかずに、もう1度ウェッジで3打目に挑戦したが、フェースがまともにボールに当たっていない。

もう一回ボールに構えようとするシャフレに、たまりかねたキャディーが「2回も打ったのに、これ以上そこから打つのはやめなきゃ。」と諭した。その言葉で我にかえったシャフレは、キャディーの助言に従いアンプレアブルを宣言して、プレーを続けた。

結局9番ホールのシャフレは、ティーショット(1打)、ウェッジショット(2,3打)、アンプレアブル(4打、5打)、グリーンへのアプローチショット(6打)、2パット(7,8打)となって、パー4のところを8打も叩いてしまった。

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日本ではトリプルボギーまでは試合のなかでよく使うが、4打多いスコアはクワッド ラプル(quadruple)ボギーといい、5打多いスコアはクインタプル(quintuple)ボギーという。

この大会は予選カットがないので、シャフレにはまだ3日間残されている。世界ランキング2位のシャフレがどこまで挽回してくるのか大いに注目される。