日本で米PGAツアーの大会「ZOZO選手権」が開催された同じ週に、お隣韓国ではDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の大会「ジェネシス選手権」が開催された。
現在米PGAツアーで活躍する韓国のビョンハン アン(33歳)とトム キム(22歳)は、「ZOZO」ではなく母国の大会「ジェネシス」のほうに出場した。アンは世界ランキング27位、キムのほうは25位と最近の成績でみるとほぼ互角で、ふたりは世界のトップクラスの位置にいる。
ジェネシス最終日はふたりによるプレーオフとなり、プレーオフ1ホールめでボギーを叩いたキムに対して、バーディーをきめたアンが優勝を勝ち取って先輩の意地をみせた。
勝負がきまったグリーン上では、キムはアンの勝利をたたえ握手をして別れたが、その後クラブハウスのロッカールームに戻ってから問題を起こしてしまった。負けたくやしさがこみあげてきたのか、自分のロッカーの扉にその感情をぶつけてしまった。
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ヒンジ(蝶つがい)からはずされた状態の扉が立てかけてある。どうすればこんなことになるのかちょっと想像できないが、この写真がSNSで拡散されてしまい。キムは謝罪に追い込まれてしまった。
トム キムが、米PGAツアーで2勝めをあげたときはまだ20歳の年齢で、21歳になるまでに2勝したのはタイガー ウッズ以来の快挙と大きくメディアで騒がれた。その後1勝を加え、現在米ツアーで3勝をあげている有能な選手であるが、最近プレー中の態度を批判されることが頻発している。
今年のプレーオフの試合中には、パットしたあとグリーンに怒りをぶつけて傷めてしまい謝罪したり、秋の「プレジデントカップ」でも相手の選手が自分のことを口汚くののしったと2度も食ってかかって、試合後に相手チームのキャプテンに謝りにいっている。
若いせいなのか、感情特に怒りをぐっと自分のなかに抑え込むことが苦手のようである。このような状態が続けば、才能を周囲に受け入れてもらうことがだんだん難しくなってしまうだろう。メンタル面でいいアドバイスを与えてくれるコーチが必要なのかもしれない。