米PGAツアーのありようが変更される予定

米ツアーのありようが大幅に変更となりそうだ。といっても、米ツアーは来年(2025年)1月の大会から8月末のシーズン最終戦「ツアー選手権」までの日程はすでに確定しており、実施されるのは2026年の1月以降のスケジュールとなる。

米ツアーはアメリカ時間の29日、ツアーメンバーに対して変更点をメールで送付した。11月に開催される米ツアーの役員会で承認されれば、正式決定となる。変更点のポイントをざっと並べると、、、

・いままで格上げ大会でない試合の出場選手数のマックスは、156名であったがこれが144名に減る。理由はラウンドが1日で終了せずにずれ込んで、日程に大幅な遅れが生じることがあるため。

・翌シーズンのツアーカードは、シーズンを通して競うフェデックスカップポイントランキング125位までの選手に与えられていたが、100位までの選手に絞られる。101位から125位までの選手については制限がついたツアーカードとなる。

・下部ツアー(コーンフェリーツアー)で活躍し、翌シーズン米ツアーに昇格してくる選手の数が少なくなる。しかし、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)で実績を積み米ツアーにやってくる選手の数は10名で変更なし。

・大会の前におこなわれるマンデー予選会を経て本大会へ出場できる選手の数が減らされる、あるいは多くの大会がマンデー予選会をとりやめる。

・フェデックスカップポイント付与の方法で、メジャー大会、プレーヤーズ選手権で2位に入った選手のポイントをこれまでより高めに、反対に11位以下の選手のポイントは少し減らす。

以上の変更よりみえてくるのは、世界で一番高いレベルを誇る米PGAツアーで、コンスタントにプレーし続けることができる選手の数が一層絞られてくるということだ。でもそこで生き残って活躍することができれば、これまで以上の賞金を獲得することが可能となる。

本当に一握りのエリート選手だけしか活躍の場がなくなり、「実はゴルフのプロ選手になりたかったけれど、身分が不安定で競争があまりにも厳しいので、チーム競技であるプロ野球、プロバスケットボール、プロフットボールを選択せざるをえない。」と考えてしまう若いアスリートたちが増えることにならないだろうか?