ターンベリー ゴルフコース

スコットランドに「ターンベリー」という世界的に有名なリンクスコースがあり、「全英オープン」の開催ローテーションコースになっていた。これまで4度「全英オープン」が開催され、直近の大会がおこなわれたのは2009年のことだ。

このターンベリーは、ゴルフ場やリゾートホテル経営に熱心なドナルド トランプ元大統領によって2019年に買収され、トランプさんは自らが所有するコースで、メジャー大会である「全英オープン」が開催されることを心から待ち望んでいた。

しかし、2021年1月大統領選挙の結果に不満をもったトランプ支持者がワシントンのアメリカ議会に大勢なだれ込み、それを扇動した疑いがトランプさんにかけられ、R&Aはターンベリーが「全英オープン」の開催コースとなる資格をはく奪する決定を下した。

その数日前にはPGAアメリカはもっと厳しい決定を下していた。翌年(2022年)にせまっていた「全米プロ選手権」は、ニュージャージー州にあるトランプ所有の「トランプナショナルゴルフクラブ」でおこなわれることになっていたが、急きょ別のコースに移す決定を発表したのだ。

来週となった大統領選挙でもしトランプさんが返り咲いたら、ターンベリーコースはふたたび「全英オープン」の候補地として復活するのであろうか? 反対にもしトランプさんが敗れたなら、ターンベリーの運命はいったいどうなるのであろうか?