米PGAツアーの改革

10月30日に米PGAツアーのかたちが変更になりそうだと書いた。今週月曜日に正式に承認され2026年のシーズンより実施されることになった。主な変更点は以下の通り。

これまで125人の選手に与えられていた優先度の高いツアーカードが、100名に減少する。101~125位までの選手は年間約15試合程度出場可能となる。

米PGAの下部ツアー(コーンフェリーツアー)年間優秀選手上位30名に、次の年の米PGAツアーカードが与えられていたが、その数が20に減らされる。

ひとつの大会に出場できる選手の数が減らされる。平均するとこれまでの出場選手数から約12名程度減る。

マンデー予選から本大会へ出場可能となる選手の数が減る。大会によってはマンデー予選を開催しない大会も出てくる。

以上が変更される点だが、米PGAツアーでフルにプレーできる選手の数を絞りこむことで、試合の質を高め、ファンの満足度を上げようとしている。

100人の中に残る選手にとっては、出場機会が増えて獲得賞金の額は間違いなく増えるだろう。しかし、生き残っていくための競争はますます厳しくなっていく。なんの身分の保証もなく、この競争は毎年毎年続いていく。

米PGAツアーにとっては、出場者の数が減ってトーナメント運営はやりやすくなるであろうが、果たして選手ひとりひとりが本当に望むかたちなのだろうかという疑問を抱からずを得ない。