米LPGAが来季のスケジュール発表

米LPGAツアーは、節目の75年目となる2025年の年間スケジュールを発表した。日本の男子ツアーは1973年に生まれて来年が52年めだから、米LPGAツアーはそれよりも20年以上も前にスタートしていることになる。

スケジュールの中で開催地が地理的に近く、時差もほとんどない秋のアジアンスイング(Asian Swing)についてみてみる。比較のためにまず今年の日程を確認してみると、

10月10日から中国で「ビューイックLPGA上海」、17日から韓国で「BMWレディース選手権」、24日からマレーシアで「メイバンク選手権」、そして31日から日本で「TOTOジャパンクラシック」が開催された。

来年のスケジュールを見ると、10月9日から「ビューイックLPGA上海」、16日から「BMWレディース選手権」でここまでは変更はない。しかし、23日からもう1試合韓国で「ハンファライフプラスインターナショナルクラウン」という新しい大会が開催され、その後「メイバンク選手権」、「TOTOジャパンクラシック」と続く。Asian Swingに韓国開催の新しい大会が加わり、韓国で2週連続して試合がおこなわれるスケジュールとなった。

中国、マレーシア、韓国、日本はそれぞれが近い国どおしとは言え、毎週移動する選手にとってみれば出入国のわずわらしさがあり、飛行機の遅れの心配、また空港で預けた大事なクラブが目的地にちゃんと届くのかという不安もある。

それが韓国で2週続けて試合がおこなわれれば、心配事から解放されゴルフに集中することができる。アメリカを主戦場としてプレーする選手にとっても出場しやすくなりそうである。

ことしのアジアンスイングには、世界ランキング1位のネリー コーダは出場しなかった。練習中に首を痛めたというのがおもて向きの理由となっているが、トッププロとしては疲れるだけであまりメリットを感じられないスケジュールなのかもしれない。

来年のスケジュールでは、選手の移動の負担が少し解消されそうなので、東京オリンピックで金メダルをとったネリーコーダがプレーする姿を、ぜひもう一度日本で見たいものだ。