米ツアーは先週「RSMクラシック」が終わって、來シーズンのツアーカードを手にする125名の選手が確定し、あとは出場者がすでに選抜されている大会が2つ残るだけとなった。
このシーズンを振り返って、誰が一番活躍したか? 誰が新人として顕著な実績をのこしたか? 最優秀選手賞(Jack Nicklaus Award)と新人賞(Arnold Palmer Award)が決まる時期になった。
例年のように、米ツアーが数名の候補選手の名を発表し、今季15試合以上の大会に出場したツアーメンバーの投票によって決定される。
最優秀選手にノミネートされたのは、スコッティ シェフラー、エグザンダー シャフレ、ローリー マキロイの3名。
新人賞候補にあげられたのは、ニック ダンラップ、マシュー パボン、ジェイク ナップ、マックス グレーサーマンの4名
誰が選ばれるか判断が分かれる年もあるが、ことしの年間最優秀選手はスコッティ シェフラーで、新人賞はニック ダンロップでほぼ間違いなさそう。
シェフラーは今季「マスターズ」を含む7勝をあげている。また第5のメジャーと称される「プレーヤーズ選手権」を2年連続で優勝し、勝った残りの5試合はすべて「格上げ大会(signature event)」だった。
シャフレのほうは、5月の「全米プロ選手権」と7月の「全英オープン」、2つのメジャーを制した。難易度が一番高いメジャー大会をふたつ獲得したわけだが、シェフラーも1つ取っている。両者からメジャー1つを差し引くと、シャフレはメジャー1つが残るが、シェフラーにはプレーヤーズ選手権を含む6試合が残る。さらにシェフラーはパリオリンピックで金メダルを獲得している。ということで、シェフラーのほうに軍配はあがりそうだ。
新人賞のほうはニック ダンロップ(20歳)に落ち着きそうである。ことしの1月スポンサー推薦で出場した米ツアー「アメリカンエクスプレス」にアラバマ大学の学生として、フィルミケルソン以来33年ぶりとなるアマチュア優勝を果たした。さらに、半年後の7月「バラクーダ選手権」で早くもツアー2勝目を達成した。パボンとナップは1勝のみ、グレーサーマンのほうは何度も上位に入ったが優勝していない。
ということでニックダンラップが新人賞となりそうだが、まだはたちの選手なので、今後が非常に楽しみな存在である。