ジョーダン スピース

今年の男子ゴルフシーンは、スコッティー シェフラーの独壇場で、メジャー大会で2勝をあげたエグザンダー シャフレが、すべての選手を代表し彼に一矢報いた格好だった。

そのかげで、2015年から17年にかけてメジャータイトル3つを手にし、世界ランキング1位にもなったことがあるジョーダン スピース(31歳)が力を落とした年でもあった。

スピースは今年24試合に出場し、優勝はなくトップ10に入ったのはわずかに3回、予選落ちが7回の成績で、常連だったプレーオフも初戦で敗退し、最終戦「ツアー選手権」まで勝ち残ることができなかった。

世界ランキングも今年の1月には15位の位置にいたが、現在は64位まで大きく順位を落としている。米ツアーの来季ツアーカードは確保しているものの、格上げ大会(signature event)への出場権は逃している。

不振の原因は左手首の故障で、骨と筋肉をつないでいる腱を保護している部位が損傷しているため、シーズン後に手術をうけた。

どのスポーツにも言えることだろうが、世界トップレベルの実力を長い期間にわたって維持することは非常に難しいことだ。才能に加えて、厳しいトレーニングと入念な体調維持管理が求められる。

來シーズンは復活したスピースのプレーを期待したい。