米PGAツアーは、シーズン開幕戦となる「ザ セントリー」が正月早々の1月2日からハワイのマウイ島で始まる。
以前は前年度のトーナメント優勝者が出場する大会だったこともあるが、ことしの大会から格上げ大会(signature event)として、前年シーズンのフェデックスカップランキング50位以内に入った選手は出場が義務付けられる大会となった。
格上げ大会なので、出場選手を絞るぶん高額な賞金が用意される。賞金総額は2000万ドルで、優勝した選手には360万ドル(5億6520万円、1ドル=157円換算)が支払われる。
世界ランキング1位と2位のスコッティー シェフラーとエグザンダー シャフレは出場するが、3位のローリー マキロイは出場しない見込みだ。
マキロイは毎年、欧州出身プレーヤーとしてDPワールドツアー(旧欧州ツアー)の試合から1年をスタートすることにしているためで、1月16日から始まる「ドバイデザートクラシック」がシーズンスタートの試合となる。今年のこの大会には優勝しており、ディフェンディングチャンピオンとして来年の大会に臨むことになる。
「ザ セントリー」で始まる2025年の米ツアーは、いったいどんな年になるのであろうか?今年圧倒的な強さを見せ、全盛期のタイガーウッズの強さと比較されることが多くなったスコッティーシェフラーが、その強さを来年も見せつけるのか?
あるいは、ラドビグ アバーグやニック ダンラップら若い選手が台頭してくるのか?ことしメジャータイトルを2つ獲得したエグザンダー シャフレがさらに実力を発揮するのか?
LIVに移籍したブライソン ディシャンブーは、ことし「全米オープン」で2度目の優勝を果たし、今後もメジャー大会では間違いなく優勝争いにからんできそうだ。
米PGAツアーがLIVゴルフとどんな妥協点を見出していくのかも大いに気になるところだ。