米PGAツアーの開幕戦「ザセントリー」で松山英樹が好調だ。初日8アンダー、2日目8アンダー、3日目は11アンダーとスコアを伸ばし、最終日を2位に1打差つけ首位でスタートした。
松山を1打差で追うのはコリン モリカワ(27歳)だ。モリカワはメジャータイトル2つを含む米ツアー6勝をあげているが、2023年10月の「ZOZO選手権」以来勝ち星がない。昨年は「マスターズ」、「全米プロ選手権」において最終日最終組で回りながらも、スコアの伸ばせず優勝を逃している。
今このブログを書いているのは日本時間の6日午前8時であるが、松山は10番を終えてモリカワに3打差をつけている。松山に死角が見当たらないのと、モリカワの最終日の過去の実績からすると、松山が米ツアー通算11勝目をあげそうである。
松山は昨年2月の「ジェネシス招待」と8月の「セントジュード選手権」で優勝し2勝をあげ、世界ランキングも現在6位の位置にいる。そして、この「ザセントリー」で優勝すれば、1年以内に米ツアーで3勝することになる。
この松山の好調さからすると、ことしのメジャー大会では大いに期待できそうだ。とくに優勝経験のある「マスターズ」での活躍が楽しみである。
日本人選手としては、笹生優花が昨年「全米女子オープン」に優勝し、メジャー2勝目をあげた。ここは松山としても意識せざるを得ないところで、悪くてもタイ記録には持ち込みたいという気持ちが強いはず。現在のモーメンタムを持続させ奮起してもらいたい。
ただ、もしメジャー2勝目に手が届いたときには、セレモニーでのスピーチには注意をはらってほしい。2021年のマスターズ優勝のときは、「Thank you very much.」ひとことしか言わなかった。こんなことでは、マスターズ優勝という偉業よりも、10年もアメリカに住んでいながらこんなスピーチしかできないのかと、アスリートである以前の人間としての人格を疑われてしまう。
松山よりも在米経験が短い大谷は昨年のドジャース優勝パレードのときに、以下のようにすばらしいスピーチしている。これならチームメートもファンも大谷を受け入れてくれ、親しみをもって接してくれる。松山にはぜひ期待したい。