先週の米ツアー開幕第2戦「ソニーオープン」には8人の日本人選手が出場したが、予選を通過したのは松山英樹、平田憲聖、久常涼の3名だった。
最終成績は、松山が16位タイ、平田が21位タイ、久常が65位タイ。金谷拓実、大西魁斗、星野陸也、杉浦悠太、アマチュアの松山まおの5人は予選落ちした。
スポンサー推薦で出場した平田は、第2ラウンドで一時首位に立つ健闘をみせたが、21位タイに終わった。21位では試合後の世界ランキング順位に変動はなく、112位のままである。平田は今後アメリカの下部ツアー、コーン フェリーツアーに挑戦し、来シーズンの米ツアーカード獲得をめざすと報道されている。
今週の米ツアーはハワイからアメリカ本土西海岸に戦いの場をうつし、カリフォルニア州で「アメリカン エキスプレス」が開催される。
この大会には、久常涼、星野陸也、金谷拓実、大西魁斗の4名がエントリーしている。松山はシーズン初戦で優勝し、先週も16位タイに入ったため、今週は休養に充てるようだ。
この大会は、3つの異なるコースをまわったのちにカットがおこなわれる試合形式なので、初めてこの大会に出場する星野、金谷、大西にとっては、すこし難易度が高い大会になるかもしれない。
とは言うものの、昨年初めて米PGAツアーの出場権を獲得した久常は、この大会で11位タイに入った。この上位入賞をきっかけとしその後も好成績を残し、4月の「マスターズ」に特別推薦で出場する機会に恵まれた。
昨年のこの大会を優勝したのは、現在21歳のニック ダンラップだ。当時アラバマ大学の学生だったが、アマチュアとして米ツアー優勝を成し遂げた。これはフィル ミケルソン以来となる快挙で、33年ぶりのことだった。
ダンラップはその6か月後にも「バラクーダ選手権」で優勝して米ツアー2勝めをあげ、アマチュアとしての優勝が、「たまたま」ではないことを証明してみせた。先週の「ソニーオープン」でも10位タイの成績をあげており、連覇の可能性もあるかもしれない。
ダンラップは現在21歳でツアー2勝、世界ランキングは現在32位の位置にいる。今後米PGAツアーを代表する選手に育っていくのはほぼ間違いない。