現在世界ランキング１位のスコッティーシェフラー(Scottie Scheffler,２８歳)は、２０２５年に入ってまだ１度も試合に出場していない。
公式にプレーした最後の大会は、昨年１２月に開催されたタイガーウッズの大会「ヒーローワールドチャレンジ」で、見事に優勝を飾っている。
シェフラーは昨年のクリスマス、自宅でパスタ料理をつくっていて、割れたガラス食器の破片で右手を負傷した。怪我の程度は軽くなく、破片を病院で取り除いてもらうほどだったという。
現在もまだクラブをフルスイングできない状況で、２０日午前中おこなわれたメディアとのビデオインタビューの中では、１月３０日から開催される格上げ大会(signature event)「ペブルビーチプロアマ」にも出場できるかどうかわからないと答えている。
この格上げ大会には、シェフラーは昨年のフェデックスカップランキング上位者(１位)として、出場義務がある。
しかし本人としては、焦ってツアーにもどることは避けたく、怪我が回復し充分なリハビリと練習を経たのちの復帰を考えているようだ。
４月１０日からは今季最初のメジャー「マスターズ」が予定されている。昨年の大会の優勝者であるシェフラーとしては、「マスターズ」を完全なコンディションで迎えたいはずである。また、実戦感覚をとりもどすため、その前に２、３試合出場しておきたいところだろう。
昨年公式試合で７勝し、オリンピックで金メダルも獲得した。まさに黄金期をむかえているシェフラーとしては、今季も昨年並みかそれ以上の実績を目標にかかげているはずだ。怪我からの回復にも万全の注意が必要である。