金谷拓実(26歳)が米PGAツアーで結果を出すことができず苦しんでいる。
金谷は昨年末開催された米ツアーQスクールの最終戦で上位に入り、念願の米PGAツアーカードを手にすることができた。彼のこれまでの華々しいアマチュア時代のキャリア、プロとなってからの実績については、以前ブログで述べた。
https://worldgolfinformation.com/2024/12/17
2025年1月から米ツアーの新シーズンが始まり、1月は「ソニー オープン」、「アメリカン エクスプレス」、「ファーマーズ インシュアランス オープン」の3試合に出場したが、いずれも予選落ちを喫している。
2月に入ってからは、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)の「カタール マスターズ(2/6~9)」に出場したが、カットラインに一打足らずこの試合も予選落ちしてしまった。
同時期に米ツアーカードを獲得した星野陸也が、金谷と同じ試合に出場して2試合は予選落ちをしているが、「アメリカン エクスプレス」では予選を通過し43位タイに入っている。
昨年初めて米ツアーに挑戦し始めた久常涼は、「ソニー オープン」で30位タイ、「アメリカン エクスプレス」で11位タイ、「ファーマーズ インシュアランス オープン」で33位タイと好調な滑り出しを見せた。その後も「プエルトリコ オープン」で18位タイに入り、4月の「マスターズ」に特別招待されるほどであった。
今週の米PGAツアーは、格上げ大会(signature event)「ジェネシス招待」がおこなわれるので、金谷には出場資格がない。もし次に出場できるとすれば来週20日から始まる「メキシコ オープン」となる。
金谷にとってはまずは予選通過。それをひとつひとつ重ねていくなかで1つでも高い順位で大会を終える努力を続ける。これしか道はないが、実力的には充分米ツアーで伍していける選手なので、あとはどんな心構えで試合に臨むのか、あるいは試合中ボールにアドレスした時どんな気持ちでクラブを振り抜くのかといったメンタル面の再認識が必要なのではないだろうか。