今週の米ツアーは、「アーノルドパーマー招待」が、フロリダ州オーランドの「ベイヒル クラブ」で開催される。キングという愛称で多くの人から愛されたアーノルド パーマーが亡くなってすでに9年が経とうしているが、いまなお多くの選手から慕い尊敬される存在である。また、ベイヒル クラブはパーマーが設計したコースのひとつである。
この大会は格上げ大会(signature event)なので、基本的には昨年の米ツアー年間ポイントランキングで50位以内に入った選手に出場資格があり、高額な賞金が用意されている。優勝賞金は400万ドル(約6億円、1ドル150円換算)で、この大会は格上げ大会ではあるが予選カットが実施される。
すでに組み合わせが発表となっており、注目のグループをみてみると、世界ランキング1位で昨年のこの大会の優勝者であるスコッティー シェフラーは、ラドビグ オゥバーグと予選2日間をラウンドする。
昨シーズン7勝をあげ、絶対王者の存在であるシェフラーは昨年のクリスマスに手を負傷し、今季のスタートが遅れた。とは言っても、約1か月後に迫った「マスターズ」を最高の調子で迎えるためにも、そろそろ1勝しておきたいところである。
一緒にまわるオーバーグは、先月の格上げ大会「ジェネシス招待」で優勝して世界ランキングを6位から4位まであげ、勢いにのっている。シェフラーの首位の座を脅かす選手のひとりと目されている選手なので、この2人の2日間のプレーから目が離せない。
世界ランキング2位のローリー マキロイはシェーン ロウリーとまわる。ふたりは北アイルランドとアイルランド出身で小さい頃からお互いよく知っており、仲がいい。昨年は二人で組んで、米ツアーのチーム戦「チューリッヒ クラシック」で優勝している。
世界ランキング2位のエグザンダー シャフレはジャスティン トマスとのラウンドだ。シャフレは昨年2つのメジャー大会に優勝して存在感を高めたが、今季は開幕戦に出場したあと怪我のために試合からずっと遠ざかっていて、この大会が久々の出場となる。怪我がどの程度まで回復しているのか注目される。
日本人としてただひとり出場する松山英樹は、ビクターホブランドと2日間まわる。ホブランドは一昨年のフェデックスカップチャンピオンで、昨シーズンは初となるメジャータイトルを手にするのではと期待されたが不発におわり、その強い思いを今シーズンにかける。
当ブログとしては、今年の「アーノルドパーマー招待」を優勝するのはスコッティー シェフラーで、大会連覇を達成すると予想する。