米PGAツアーの「バルスパー選手権」は3日目が終了し、あす最終日を残すのみとなった。首位から3打差内に16人の選手がひしめき、大混戦状況となった。
首位の7アンダーには、コロンビアのニコ エチャバリア(30歳)、ノルウェーのビクターホブランド(27歳)、そしてアメリカのジェイコブ ブリッジマン(25歳)の3名が並んだ。
エチャバリアは米ツアー2勝の実績があり、直近の勝利は昨年日本で開催された「ZOZO選手権」である。また今年の「ソニーオープン」ではプレーオフで敗れて2位となった。現在世界ランキング51位の選手だ。
ホブランドについては20日のブログに書いた。もし優勝すれば昨年から続く不調から脱出する大きな1勝となりそうだ。
ブリッジマンは米ツアー未勝利の選手だが、3週間前の「コグニザント選手権」では2位タイに入り調子はよさそうなので、ツアー初優勝に手が届くかもしれない。世界ランキングは97位。
首位と2打差の5位タイには、ジャスティン トマス、シェーン ロウリー、久常涼を含む6人の選手がいる。トマスについても20日のブログ参照。
アイルランドのロウリーは、2019年の「全英オープン」の覇者でこれまで米ツアーで3勝をあげているが、チームプレー以外ではそれ以降勝ち星がない。先週の「プレーヤーズ選手権」では20位タイに終わったものの、「アーノルドパーマー招待」で7位、「ペブルビーチプロアマ」ではマキロイに続く2位に入っている。優勝すれば約6年ぶりの優勝となる。ゴルフが完全にアスリート化した現在では非常に珍しい洋ナシ型の体形をした選手だが、スイングは流れるような非常に美しいスイングをしている。
久常は今年になって7試合に出場し、10位タイがベストで4度予選落ちをしている。米ツアー1年目の昨年は最初から調子がよく、それが認められ4月の「マスターズ」に特別招待された。ことしのこれまでの成績は昨年ほどではないが、勝てば米ツアー初優勝となる。
これまで米ツアーで優勝した日本人選手は、青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山英樹、小平智らがおり、もし久常が優勝すれば6人めとなる。