今週の米ツアーは、フロリダ州から舞台を移しテキサス州で「ヒューストン オープン」が開催される。今季最初のメジャー大会「マスターズ」までに、この大会と次週の「バレロ テキサスオープン」の2試合がおこなわれる。
トップ選手は「ヒューストン オープン」に出場し、次週を休養と調整に充てるタイプと、来週の「バレロ テキサスオープン」に出場し、研ぎ澄ました実践感覚をキープンしたまま「マスターズ」を迎えるタイプがある。
前者のほうは世界ランキング1位のスコッティー シェフラーと2位のローリー マキロイらで今週出場する。後者のほうには今週出場しない松山英樹らがいる。
この大会の大きな見どころは、「マスターズ」の直前にシェフラーとマキロイが直接対決するところである。
マキロイは今年に入って格上げ大会(signature event)「ペブルビーチプロアマ」と第4のメジャーといわれる「プレーヤーズ選手権」で優勝し、現在最高の状態にいる。
一方のシェフラーは昨シーズン7勝をあげ、パリオリンピックでも金メダルを獲得したが、今シーズンは怪我でスタートが遅れたこともあり、本来の調子がまだ戻っていない。これまで5試合に出場して優勝がなく、3位タイがベストの成績である。
この試合でマキロイが優勝か、シェフラーよりも上位に入れば、マキロイの「マスターズ」での活躍が大いに期待できる。
もしシェフラーが優勝か、マキロイよりも上位で大会を終えれば、昨年の「マスターズ」で優勝しているシェフラーが連覇する期待が大いに高まる。
どちらが勝つか大いに注目である。「ヒューストンオープン」が開催されるコースは、距離が長く、グリーンがやや大きめで、飛ばし屋のマキロイが有利だというコメントがネット上では見受けられるが、果たして?
日本人選手は、先週の大会で4位タイに入った久常涼、そして金谷拓実、星野陸也、大西魁斗の計4名が出場する。