米PGAツアーの「ヒューストン オープン」は、韓国系オーストラリア人のミンウー リー(26歳)が、一打差でスコッティー シェフラーとゲーリー ウッドランドを抑え、米PGAツアー初優勝を果たした。
スコッティー シェフラー(28歳)は、2日目に8アンダーのスコアで回り首位に立ったが、3日目スコアを伸ばせず、最終日は首位のリーに5打差つけられた位置からの厳しいスタートとなった。しかし、7アンダーでホールアウトし、最後までリーにプレッシャーを与え続け、2位タイの成績におわった。
シェフラーにとっては、今季初となる優勝にあと一歩手が届かなかったフラストレーションは残っただろうが、2日目と最終日にアイアンの切れ、パットの調子が戻り、2位タイで大会を終えたことは2週間後の「マスターズ」に向け、まずはポジティブに働きそうだ。
この大会では、「マスターズ」の優勝候補としてシェフラーとともに挙げられるローリー マキロイ(35歳)のプレーにも注目が集まった。初日に大きく出遅れたが、日ごとに順位をあげ終わってみれば、5位タイに入った。
マキロイとシェフラーのどちらが現時点で、「グリーンジャケット」に近いかを判断すると、マキロイがやや優勢かもしれない。マキロイは今季すでに2勝をあげている。そのどちらもがトップ選手が集まる格上げ大会(シグニチャーイベント)での優勝だ。
一方シェフラーのほうは、年末に手を負傷し手術をしたため今季のスタートが遅れたせいもあるが、2月の大会で3位タイ、そして今回が2位タイの成績で、まだ今季優勝に手が届いていない。
2週間後にせまった今季最初のメジャー「マスターズ」で、マキロイがもし優勝すれば2014年以来となる11年ぶりのメジャータイトル。そしてマキロイはすべてのメジャー大会で優勝する「キャリアグランドスラム」を達成する。
もし、シェフラーが勝てば2年連続マスターズ優勝となり、通算3回目の優勝という偉業を成し遂げることとなる。
このふたりの行く手をはばむ選手がいるとしたら、LIVゴルフで活躍するブライソンディシャンブー、ブルックスケプカ、ワッキーニーマンの3名かもしれない。