全米オープン 予選について

先週今季メジャー第1戦となる「マスターズ」が終わり、5月には第2戦「全米プロ選手権」がおこなわれ、そして6月には第3戦「全米オープン」が開催される。

その「全米オープン」の主催者であるUSGAが、出場希望者の申請を締め切り、史上最多となる10,202人の応募があったと16日発表した。これまでの最多は2年前の大会のときで10,187人だった。

6月12日から始まる第125回「全米オープン」は、東部ペンシルバニア州にあるオークモントCCで開催される。ちなみに昨年度大会の優勝者は、LIVゴルフに移籍しているブライソン ディシャンブー。

今回応募した選手に要求されるのは、アメリカの算出方式でハンディキャップが0.4を下回ることか、プロの資格を持っていること。これからアメリカ全土で地区予選の1次と2次がおこなわれ、1日で36ホールをプレーするもっとも過酷な最終予選がおこなわれる。日本を含め海外でおこなわれる海外最終予選もある。

世界ランキングで60位以内にいる選手には「全米オープン」の出場資格が与えられるが、歴代優勝者の扱いについては、「マスターズ」とは異なる。マスターズの場合は歴代優勝者のすべてに招待状が送られ、年齢によって本人が辞退するまで出場が可能だが、「全米オープン」の場合は過去9大会の優勝者にのみ出場が認められる。

2013年の「全米オープン」優勝者で、マスターズ前週の時点で世界ランキング39位にいたジャスティン ローズにとっては優勝は12年前のことであり、ランキングについても何がおこるかわからないため、出身地イングランドで開催される最終予選会にエントリーしていた。

しかし、先週の「マスターズ」では惜しくもプレーオフでローリー マキロイに敗れたものの、2位となったことで世界ランキングの順位を12位まで一気に上げた。そのためローズは最終予選に出場する必要はなくなり、オークモントでのプレーの準備に集中することができそうだ。

現在の世界ゴルフ殿堂入りの条件をみると、メジャータイトルを2つとると殿堂入りがほぼ確実となる。ジャスティン ローズの健闘を祈りたい。