今週の米PGAツアーは、「RBCヘリテージ」がアメリカ東海岸南部のサウス キャロライナ州で始まった。18番グリーン奥にある赤と白ストライプに塗られた灯台が有名なハーバータウン ゴルフリンクス コースで開催されている。
2018年のこの大会では小平智が米ツアーで初優勝をあげている。昨年の大会ではスコッティー シェフラーが優勝した。
「マスターズ」直後の週の大会であるが、格上げ大会(signature event)に指定されているので、昨年の年間ランキング50位以内の選手には出場義務がある。
昨年の「マスターズ」に勝って、翌週のこの大会にも優勝したスコッティー シェフラーのようなすごいチャンピオンもいれば、今年の「マスターズ」制覇で念願のキャリアグランドスラムを達成したローリー マキロイはこの大会に出場していない。
マキロイは先週の優勝インタビューのなかで、近々に北アイルランドに住む両親のもとへグリーンジャケットを持って優勝の報告をしに里帰りすると話していたので、すでにアメリカを出発しているのかもしれない。
松山英樹は出場義務がある大会であるが出場していない。だが、久常涼が出場している。久常は昨年のランキングで50位以内に入ってはいないので、ふつうであればこの大会に出場資格はないはずだが、直近の3試合で4位タイ、5位タイと2度もトップ5入りを果たしたので、大会直前の数試合の成績をポイント化した別のランキングで上位に食い込み、この試合への出場がかなったようだ。
このコースは距離が長いコースではないので、米ツアープレーヤーと比べて飛距離に劣る久常にもチャンスがあるかもしれない。また予選カットがないので精神的に楽で、格上げ大会のため各順位の賞金も多く用意されていて、いいことづくめである。
今週は久常涼のプレーを見守りたい。