ターンベリー コース

トランプ米国大統領が英国スコットランドに所有するターンベリー コースについては、昨年11月に以下のような記事を書いた。ターンベリーは英国スコットランドにあるゴルフ場の中でランキング第7位に入る歴史と格式のあるゴルフ場で、過去4度「全英オープン」の舞台になっている。

https://worldgolfinformation.com/2024/11/01

先日、今年の「全英オープン」が開催される北アイルランドのロイヤル ポートラッシュで大会へ向けた公式昼食会がおこなわれた。その席上、R&Aのトップであるマーク ダーボン氏がスピーチをおこない、「ターンベリーで全英オープンが開催されるのなら喜ばしいことだ。」と述べた。

前CEOのマーティン スランバー氏は、2021年トランプ支持者が国会になだれ込んだ直後に以下の声明を発表していた。「われわれがターンベリーで、R&Aが主催する競技会(全英オープンだけでなく、全英女子オープン、全英アマなどを含めて)をおこなう予定はここ最近なかったし、予見できる将来においてそうすることもない。」と、トランプ大統領が所有するターンベリーと距離をおく姿勢を鮮明にした。

ここにきてR&Aの姿勢が180度かわったことは、各国ごとに関税を含めた交渉をおこなっていくトランプ大統領の政策とまったく無関係とは言えないだろう。イギリス政府が交渉を少しでも自国に有利に進めるため、トランプさんが所有するコースで「全英オープン」を開催してもいいというカードをちらつかせたとみるのが自然だろう。

来年の「全英オープン」はロイヤルパークデールで、再来年はセントアンドリュースで開催されることがすでにきまっているが、2028年以降は未定である。そして2028年はトランプ大統領の任期の最後の年に当たる。