今週の米ツアーは「CJカップ バイロンネルソン」が、アメリカ南部テキサス州で開催されている。悪天候のため2日目のプレーが長時間中断し、3日目に2日目の残りのプレーと第3ラウンドがおこなわれている。
このブログを書いている時点で第3ラウンドのプレーは進行中だが、現在13番ホールを終えたスコッティーシェフラーが好調である。2位の選手に6打差をつけて独走態勢に入っている。このまま優勝まで突き進みそうである。
というのも、この試合にはほとんどのトップ選手が出場しておらず、世界ランキング30位以内の選手としては1位のシェフラー以外には、20位のサムジェー イムが出場しているだけである。
シェフラーは幼少期の大部分をテキサス州で過ごし、大学もテキサス大学に進んだため地元開催の試合を大事にしたいという気持ちがあるのだろうが、今回は勝ちたいという気持ちのほうがまさっていたのかもしれない。
シェフラーは昨年のクリスマスに料理をしていてナイフで手を負傷し、今シーズンのスタートが遅れた。昨シーズンはこの時期までに「マスターズ」を含む6勝をあげていたが、今シーズンはまだ1勝もあげていない。
また、世界ランキング2位につけているローリー マキロイは今季「マスターズ」優勝のほかに、格上げ大会(signature event)で2勝をあげ、シェフラーを徐々に追い上げてきている。
シェフラーとしては、1つ勝つことによって自分のプレーに自信をもって、残り3つのメジャー大会を含め米ツアーを戦いたいという、少々焦りのようなものを感じる。
選手にとっては優勝こそが、自分を信じて戦うことができる一番のよりどころだとよく言われる。これまでおこなってきた厳しい筋トレ、練習方法が間違っていなかった。この延長線上に優勝があったのだから、このやり方を続けていけば、さらにもうひとつ勝てるかもしれない。
この大会でおそらく優勝するであろうシェフラーの今後のプレーがどう変わるかとても楽しみである。