トランプ大統領が所有する有名なイギリスのゴルフコース ターンベリーで、「全英オープン」が開催されるかもしれないという話は、4月23日のブログに書いた。
https://worldgolfinformation.com/2025/04/23
きょうお伝えするのは、トランプ大統領所有のコースでトーナメントが開催されるかもしれないというものではなく、実際に開催が決まったというニュースである。
DPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)のトーナメントとして、今年8月7日から開催される「スコットランド選手権」が、トランプ大統領が所有している「トランプインターナショナル アバディーンショア」で開催されることになった。トランプ大統領はアメリカだけでなく海外にもいくつかゴルフコースをもっているが、イギリスにはアバディーンショアとターンベリーの2つのゴルフ場をもっている。
「スコットランド選手権」は2020年に一度きりの大会としておこなわれたが、DPワールドツアーがことし復活させた。なお、この大会は、毎年「全英オープン」の前の週に開催される「スコットランド オープン」とはまったく別の大会なのでお間違いのないように。
トランプ大統領がもつイギリスのゴルフコースで、DPワールドツアーのトーナメントが開催されるという事実は、今後「ターンベリー」で「全英オープン」がおこなわれる布石としての意味を持つかもしれない。
「全英オープン」を主催するR&Aは、「全英オープン」をトランプさんのターンベリーコースで開催することについて、すでにイギリス政府と協議を始めていることを正式に認めている。
イギリス政府がトランプ大統領と今後関税交渉を進めるなかで、ターンベリーで「全英オープン」を開催することが、トランプさんから譲歩を引き出す有力なカードとなり得るのかどうか興味深いところだ。