先月の「マスターズ」では、ローリー マキロイ(36歳)が4つすべてのメジャー大会で優勝するキャリアグランドスラムを達成し、史上6人めの選手としてジーン サラゼン、ベン ホーガン、ゲイリー プレーヤー、ジャック ニクラウス、タイガー ウッズらレジェンドの仲間入りした。
15日(木)から始まる「全米プロ選手権」で、マキロイに続いてキャリアグランドスラムに王手をかけるのがジョーダン スピース(31歳)である。
スピースは2015年に「マスターズ」と「全米オープン」に優勝し、2017年に「全英オープン」に勝って現在3つのメジャータイトルを手にしている。「全米プロ選手権」で栄冠を勝ち取れば、グランドスラムを成し遂げることになる。
彼は現在メジャーを含め米ツアーで通算13勝をあげ、直近の優勝は2022年の「RBCヘリテージ」である。昨年8月に左手首の手術を受け、今シーズンになってベスト10入りは3回。現在世界ランキングは48位の位置にいる。
実はもうひとり、キャリアグランドスラムに王手をかけている選手がいる。フィル ミケルソン(54歳)だ。ミケルソンは今週の「全米プロ選手権」に過去2度優勝しているので、歴代チャンピオンとして今回出場する。
ミケルソンは、来月おこなわれる「全米オープン」でキャリアグランドスラムに挑む。これまで「全米オープン」では2位(2位タイを含む)に6回なっているが、どうしてもあと一歩優勝に手が届かなかった。
ミケルソンはLIVゴルフに移籍し、現在は54歳という年齢もあって最近メディアにとりあげられることも少なくなった。しかし、彼が2021年の「全米プロ選手権」に優勝した時は50歳で、メジャー優勝最年長記録を打ちたてた。
年齢を重ねるとメジャータイトルは加速度的に遠ざかるものだが、トム ワトソンは2009年の「全英オープン」でプレーオフまで戦った。惜しくもスチュアート シンクに1ホールめで敗れはしたものの、59歳での健闘は当時大いにたたえられた。
なので、ミケルソンにもキャリアグランドスラムの可能性は充分に残っている。スピースのプレーと来月ミケルソンのプレーに注目である。