シリル ラマポーザ南アフリカ大統領は米国時間の21日、アメリカと南アフリカ両国の関係の修復をはかるためホワイトハウスを訪問した。
トランプ大領領は、最近南アフリカがとった政策が、居住する白人への逆差別につながっていると非難し、南アへの援助や支援を停止したり、南アの外交官にアメリカからの国外退去を命じたりしている。
強硬な姿勢をとるトランプ大統領に対して、両国の関係を改善するために会談を申し入れたラマポーザ大統領が付き従えたのは、現在米シニアツアーでプレーするアーニー エルス(55歳)とレティーフ グーセン(56歳)のふたりだった。
ふたりとも南アフリカが生んだゴルフ界のスーパースターで、エルスはメジャー4勝を含む19勝を米ツアーであげ、グーセンは「全米オープン」2勝を含む7勝の実績がある。そして、ともにゴルフ世界殿堂入りを果たしている。
ラマポーザ南アフリカ大統領は、ゴルフが大好きであるトランプ大統領に対して、会話がはずむきっかけになればという思いからふたりのレジェンドをひきつれて交渉にあたった。
イギリスもゴルフを外交のカードにうまく利用したことは先日のこのブログで書いた。
https://worldgolfinformation.com/2025/04/23
相手との交渉を理詰めでおこなうのではなく、まずは交渉相手のことをよく知り、個人的関係を築いたのちにディールをまとめようとするトランプさん流のスタイルに、果たしてエルスとグーセンの出席は効果があったのだろうか?