アルゼンチン出身のアンヘラ カブレラ(５５歳)が、米シニアツアーのメジャー大会「全米シニアプロ選手権」で優勝し、今季早くも３勝目をあげた。
カブレラがシニアツアーで初優勝をあげた時、彼は米レギュラーツアーで「マスターズ」と「全米オープン」のメジャータイトル２つをもっている選手であること、そして女性に対する暴力、ハラスメントの罪で本国において実刑判決をうけ、２年間服役したことをブログに書いた。
https://worldgolfinformation.com/2025/04/07
初優勝ののち、５月１６日から開催された今季最初のシニアメジャー大会「リージョンズトラディション」で優勝し、今回メジャー第２戦「全米シニアプロ選手権」でも優勝をきめ、メジャー連続優勝を達成したことになる。
シニアとはいうものの、プロとして世界トップレベルで戦える技術・体力・精神力を維持することは非常に困難なことである。カブレラは優勝後の記者会見のなかで、刑務所の中ではクラブがないので、スイングの練習にほうきを使用していた。失われた２年間をこれから努力して取り戻していきたいと話した。
メジャータイトル２つを含む３勝を米ツアーであげたものの、逮捕でゴルフ人生を終えてしまえば、人々の記憶のなかにはネガティブな印象のまま残ってしまうだろう。しかし、シニアツアーに復帰し、ひとつまたひとつと勝ち星を重ねてゆけば、人々の彼に対する評価は徐々に変化していくかもしれない。今後のカブレラのプレーに注視していきたい。