「全米オープン」2日めは午後8時すぎに暴風雨到来でサスペンディットとなって、17名の選手がホールアウトできなかったが、リーダーボード上位の選手はほぼホールアウトしている。
一番の番狂わせはブライソン ディシャンブーだろう。カットラインに3打足らず予選落ちが決まった。ディシャンブーは昨年のこの大会の優勝者で、4月の「マスターズ」で5位タイ、5月の「全米プロ」で2位タイと、LIV所属の選手ながらメジャー大会においては上位の成績を収めていた。
世界ランキング1位で優勝候補筆頭だったスコッティー シェフラーは振るわず、首位と7打差の23位タイの位置にいる。優勝は厳しそうだ。マキロイは首位と9打差の45位タイだ。
2日目4アンダーで首位に立ったのは、アメリカのサム バーンズ(28歳)だ。この大会の直前の試合「RBCカナディアンオープン」ではプレーオフで敗れて2位におわった。米ツアー通算5勝をあげており、世界ランキングは現在22位。そろそろメジャータイトルに手が届いてもいい時期にきている選手だ。
1打差の2位にはアメリカのJ.J.スポーン(34歳)がいる。今年3月におこなわれた第5のメジャー大会と称される「プレーヤーズ選手権」でローリー マキロイにプレーオフの末敗れた。米ツアーではわずか1勝ながら、現在世界ランキングが25位で自己ベストの位置にいる。
まだ36ホール残っているので何がおこるかわからないが、ふたりの選手を軸に展開していくと予想される。ただ少し不気味なのは、首位と5打差の8位タイにいるブルック スケプカ(35歳)だ。LIVに移籍する前にメジャー4勝をあげ、移籍後も2023年の「全米プロ選手権」で優勝した選手だ。厳しいコースセッティングの「全米オープン」で2度の優勝経験は、最後の最後で生きてくるかもしれない。