シェフラーとタイガー

今季最後のメジャー大会「全英オープン」は、アメリカのスコッティー シェフラー(29歳)が優勝して幕を閉じた。シェフラーは5月の「全米プロ選手権」に次いで今季メジャー2勝目をあげ、メジャー通算優勝回数を4とした。

シェフラーが最初のメジャー優勝を2022年の「マスターズ」で果たしてから、今回の優勝までにかかった日数は1197日で、これはタイガー ウッズが最初のメジャー優勝から4つめのメジャーを獲るまでにかかった日数と同じだと報道されている。

最近のシェフラーの圧倒的な強さは、このようにタイガー ウッズの最盛時の強さと比較されることが多くなった。また、今回シェフラーは世界ランキング1位の選手として「全英オープン」を制したが、ランキング1位の位置で「全英オープン」に優勝した選手はこれまでにわずかひとりしかおらず、それもタイガー ウッズである。(ただ、ウッズは2000年、2005年、2006年と3度優勝している)

シェフラーは優勝後の記者会見の中で、タイガーと比較されることについて「まだまだ自分はタイガーと比較されるようなレベルにはない。メジャーの優勝回数もまだ4分の1くらいだし、、、 タイガーはゴルフ界に燦然と輝く巨星である。」と回答している。

確かに、タイガーが最初のメジャーを優勝したのは21歳のときだが、シェフラーは26歳だった。シェフラーは5歳遅くスタートしている。ふたりのプライムタイムがほぼ同じ長さだと仮定すると、シェフラーには少し不利なのかもしれない。

そして、上記2つの事例はシェフラーがタイガーの記録に並んだというだけで、記録を破ってはいない。とはいうものの、スポーツの世界には「記録は破られるためある」ということばがある。今後のシェフラーの活躍が楽しみである。