米ツアー「ジョンディアー クラシック」は、アメリカ人のブライアン キャンベル(Brian Campbell,32歳)が、プレーオフ1ホールめでアルゼンチンのエミリアノ グリロ(32歳)を破り、今季2勝目、米ツアー通算でも2勝目をあげた。
先週優勝し、2週連続優勝を狙ったオールドリック ポットギーター(おとといのブログ参照)は土曜日のラウンド終了後に棄権した。理由は発表されていないが、第3ラウンドで5オーバーの76を叩いて、一転58位に沈んでしまったことが理由とみられている。
実は、この「ジョンディアークラシック」に出場した選手にはとてもいいサービスが用意されている。過去のスケジュールでは「全英オープン」の直前の週におこなわれていたので、「全英オープン」に出場資格のある選手はこの試合に出場した直後に、イギリスへ移動できるようスポンサーが直行便を用意してくれていた。有力な選手が「全英オープン」出場を優先し、前の週に移動を計画してこの大会を欠場することを少しでも防ぐためである。
最近は米PGAツアーのスケジュールが変更となって、この大会と「全英オープン」の間に「スコットランド オープン」が入った。それでも、かなりの選手が「スコットランド オープン」を「全英オープン」の前哨戦と位置づけ、またイギリス特有のリンクスコースで一度プレーしてから「全英オープン」に臨みたいという選手のニーズにも合致して、今回「ジョンディアークラシック」に出場したあと、直行便を利用して渡英する選手は43名にも達する。
海外への移動は乗り継ぎを考えると非常に時間がかかり、大事なクラブが損傷をうけたり、紛失したりするリスクが発生する。特別便でコースの近くの空港まで連れていってくれれば、短時間で安心して移動することができる。もちろんこの特別便には家族も同乗が可能である。
タイトルスポンサーである機械メーカーのジョンディアー(John Deere)は、この大会のタイトルスポンサーとしての契約を2030年まで延長した。自分たちの大会を盛り上げるために始めたサービスであるが、選手たちの間で定着し、なくてはならぬものなってきている。