今週の米PGAツアーはプレーオフ最終戦「ツアー選手権」が開催される。1月から始まった長いレギュラーシーズンもプレーオフに入り、いよいよその3連戦の最終戦となる。「ツアー選手権」は、先週の「BMW選手権」後のフェデックスカップポイントランキング上位30名によって競われ、この試合で年間王者であるフェデックスカップチャンピオンがきまる。
「ツアー選手権」でプレーする30名の選手の中に、現在世界ランキング3位のエグザンダー シャフレ(Xander Schauffele、31歳)のすがたが今年の大会には見えない。(どんな選手か興味のあるかたは、アルファベット名でスマホ検索を)
ザンダーは2021年の東京オリンピックの金メダリストであり、昨年は5月の「全米プロ選手権」、7月の「全英オープン」でたて続けに優勝し、2つのメジャータイトルを手にした。
しかし、今シーズンは胸部のけがのためにスタートが2か月遅れてしまい、シーズン最後まで調子が戻らなかった。ベスト10入りは3回のみで、ベストの成績は7位タイどまりと、優勝には遠い成績に終わった。
シャフレは、今月末に開催される2年に1度の「ライダーカップ」に自動的に選出される位置にいるが、今の状態ではどうも出場を辞退するかもしれないと報道されている。
「ライダーカップ」にアメリカを代表して出場し、プレーすることはアメリカ人の選手にとっては、非常に名誉なことのひとつに数えられている。しかし、今の自分の調子では自信をもって相手と戦えない、自分を信じることができない。シャフレは今そういう心境なのだろう。
昨年メジャーで2勝をあげるという絶好調の状態から、ことしは低迷しあえいでいる。山は高ければ高いほど、谷も深くなるとよくいわれる。シャフレには深い谷に落ちこむ前に復活することを願いたい。