米ツアーの来季開幕戦 ハワイで開催されず

米PGAツアーのスタートは例年ハワイで始まる。来年も1月8日から「セントリーオープン」、そしてその翌週に「ソニーオープンインハワイ」が組まれていたが、米PGAツアーは来年の「セントリーオープン」はハワイで開催しないと発表した。

理由は「セントリーオープン」が開催されるカパルア コースのあるハワイ マウイ島が深刻な水不足に見舞われているためだ。島全体に厳しい給水制限がおこなわれ、ゴルフ場への給水も大幅に制限され、コース全体に水をまくことができないため芝がいたるところで枯れてしまった。米ツアーのコース管理担当者が現地を訪れ視察したのち今回の発表となった。しかし、「セントリーオープン」がどこで開催されるかについてまだ発表はない。

「セントリーオープン」は格上げ大会に昇格したため、昨シーズンのトーナメント優勝者とフェデックスランキング50位以内の選手が出場する注目される大会となった。なので、開催されないことになると、スポンサーをはじめとする大会関係者、地域住民への影響はかなり大きいものになる。

カパルアコースを所有するのは、ユニクロを創立した柳井正氏が所有する管理会社で、今回コースへの給水制限をおこなった水道会社を現在訴えている。しかし、訴えられた会社のほうは、ただ州の命令に従ったまでというスタンスで、柳井氏の訴えが認められる可能性はほとんどないようだ。

かわりのコースをどこにするのか? あとわずか数か月で米ツアーのトーナメント仕様に、コースを仕上げることはほとんど不可能なので、26年度のスケジュールに組み込まれているコースを使って開催される公算が大きそうだ。